富士山入山料、2019年の状況
富士山の入山料の2019年の状況が明らかになりました。
数字の紹介の前に、この2019年から集金場所を変更しています。
以前までは5合目の段階で集金していたものを静岡県では「五合目から山頂を目指す登山者」から「五合目から先に立ち入る来訪者」に、山梨県では「6合目」に変更。これにより、より上を目指して登山をする人を対象にした徴収となりました。
この変更により、徴収率が以前の数字と大きく変動する結果となっています。同一比較はできませんので、この点を把握の上で、以下をご覧ください。
集計は静岡県側と山梨県側に分かれています。
静岡県側は5万7740人(前年比583人増)が協力。
協力率に関しては、2018年は富士宮ルートの登山者数カウンターが長期間不具合が発生していたため、正確な数字を発表することができていない状況です。
金額は約5751万円(前年比約96万円増)。過去に取り上げられていた目標額は6600万円のため、目標は未達。
比率は過去と比較はできませんが、参考値として67.4%としています。
山梨県側は10万804人が協力し、1億36万円、協力率は67.2%(前年58.6%)でした。
金額に関しては2014年に次ぐ過去2番目の数字。
以前に掲げていた目標は70%だったことから、徐々にその目標の値に近づいていることになります。
静岡県、山梨県ともに金額ベースで増加傾向にあります。
将来、富士山入山料徴収を任意から強制に変更されることも検討されていることから、今後制度の仕組みも含めてどうなるか注目です。