富士山登山人数集計2016年

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富士山の登山人数に関する集計結果が発表されています。2016年7月1日から2016年9月10日までに登山をした人の人数のデータです。

2013年までは8月31日までのデータでしたが、2014年からは9月14日までのデータです。そして、2016年からは9月10日までが集計されています。

ここではその詳細を紹介します。

過去のデータに関しては下記をご覧ください。

データは環境庁 国立公園 富士箱根伊豆国立公園サイトより。

富士山登山人数は年々増加

平成17年からの登山者数は下記のようになっています。この数字は、8合目を通った人数です。

年数 人数
2005年 200,292
2006年 221,010
2007年 231,542
2008年 305,350
2009年 292,058
2010年 320,975
2011年 293,416
2012年 318,565
2013年 310,721
2014年 285,494
2015年 234,217
2016年 248,461

8合目の手前で諦めた人も当然いるかと思いますので、富士山の登山を実施している人はもっと多いと思われます。

2015年と比べ、2016年は14244人増加しています。

2014年から調査日が14日分追加さましたが、2016年は4日間、減少しています。日数は減少したものの、登山者数は増加しています。

2015年は、人数を調査日数で割った数字で過去最低となりましたが、今回は上昇しています。

2014年に富士山が世界遺産に登録され、人数が増加すると思われたものの、減少傾向がありましたが、その減少が一服しています。

それでも、一時の多くの人が上った時と比べて登山者数が減っており、登山をされた方はここ数年より快適に登山が楽しめたのではないでしょうか。

以前は増減の理由を「環境庁 国立公園 富士箱根伊豆国立公園」に掲載していましたが、今回も理由を明記しておりませんでした。(大幅に減った去年より、未掲載です。)

今回の上昇の原因としては、去年は御嶽山を中心とした火山による被害等の心理的影響が大きく、その影響で大幅に減りましたが、その心配がなくなり、登山をする人が戻ったことが影響していると思われます。

また、台風の接近も8月下旬に集中しましたが、全体的には天候も良好だったことも影響しています。山頂で雨天だった日は、2015年は36日でしたが、2016年は25日でした。

ですが、以前の勢いと比べると、問題が少なかったにも関わらず、登山者数は大きく伸びませんでした。

これは、富士登山のブームが終息していることや、登山料の徴収に抵抗を示す人がいるのではないかと思われます。

登山道別の推移

ルート別の登山人数の推移です。一部でデータの欠損があります。また、誤動作で計測されている分は数値の補正をしてあります。

割合では、吉田ルートの存在感が増し、その反面、須走ルートが大幅に落ち込んでいます。

一番難関な御殿場ルートが以外にも利用者数が減っておらず、須走ルートとの逆転現象が将来的に起きてもおかしくない状況です。

※須走ルートはこの年から「ふじあざみライン」で全日マイカー規制が行われたのが原因と言われています。ただ、前年の時点でも大幅に人数が減っており、これだけが下落の原因かは不明です。(2016年10月24日追記)

吉田ルート

一番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 108,247 54%
2006年 119,631 54%
2007年 132,980 57%
2008年 172,369 56%
2009年 169,217 58%
2010年 184,320 57%
2011年 165,038 56%
2012年 189,771 60%
2013年 179,720 58%
2014年 170,947 60%
2015年 136,587 58%
2016年 151,969 61%

富士宮ルート

二番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 57,962 29%
2006年 61,611 28%
2007年 54,011 23%
2008年 64,034 21%
2009年 67,590 23%
2010年 78,614 24%
2011年 72,441 25%
2012年 77,755 24%
2013年 76,784 25%
2014年 64,492 23%
2015年 57,912 25%
2016年 59,799 24%

須走ルート

三番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 25,416 13%
2006年 30,536 14%
2007年 33,394 14%
2008年 52,323 17%
2009年 43,861 15%
2010年 48,196 15%
2011年 40,179 14%
2012年 35,577 11%
2013年 36,508 12%
2014年 33,092 12%
2015年 24,005 10%
2016年 20,996 8%

※2015年は7月16日7時50分から7月18日13時50分まで台風11号接近のためデータ欠損

御殿場ルート

あまり人気のないルートです。初心者にはお薦めできません。

年数 人数 割合
2005年 8,667 4%
2006年 9,232 4%
2007年 11,157 5%
2008年 16,624 5%
2009年 11,390 4%
2010年 9,845 3%
2011年 15,758 5%
2012年 15,462 5%
2013年 17,709 6%
2014年 16,963 6%
2015年 15,713 7%
2016年 15,697 6%

※2016年は7月3日、15日、22日、27日、8月28日のデータが欠測。理由は公式発表で不明となっています。
※2015年は7月1日から7月6日20時54分までデータ欠損、7月16日から7月19日6時30分まで台風11号接近のためデータ欠損
※2014年は7月10日から7月12日13時まで台風8号接近のためデータ欠損
※2010年は7月5日10時頃から7月19日13時頃までデータ欠損

集中する登山シーズンの時期

登山シーズン中の時期ごとの登山人数は下記のようになっています。

時期 2016年 2015年
7月上旬 7% 4%
7月中旬 11% 12%
7月下旬 19% 17%
8月上旬 18% 21%
8月中旬 21% 17%
8月下旬 12% 16%
9月上旬 13% 9%
9月中旬 -- 4%

9月中旬は、この年から対象外になっています。

この年は全体的に天候に恵まれているため、バランスよく登山者が上っています。

ただ、8月下旬は台風が来たこともあり、去年よりも低い割合です。

登山道別最大登山人数を記録した日

登山道別の人数で、一番多かった日は下記のようになります。

ルート名 日時と曜日 人数
吉田ルート 7月30日:土 4,585
富士宮ルート 8月13日:土 2,107
須走ルート 8月13日:土 950
御殿場ルート 7月17日:日 557

土日に集中していることが窺えます。

天候の良く、お盆休みでもある8月13日に2つのルートで最大人数となった他、他も7月と、全体的に早い時期に上っている人が多いように感じます。

2016年のデータの欠測

以下の日程で欠測があります。

御殿場ルート

7月3日、15日、22日、27日、8月28日のデータが欠測(理由不明)

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