富士山登山の費用
富士山登山に必要な費用はいくらなのかを紹介していきます。
ただ、お金の掛け方は人それぞれです。
また、日程によっても異なりますし、訪れる時期によっても異なります。
さらに、事前に準備すべき各種装備も、新たにすべて買うのか、もしくは家にある物をうまく用いて用意するのかなどによっても異なります。
ここでは、ある程度予想される範囲内での情報を紹介していきます。これ以外の事に関しては各自の状況に合わせて予算を組み立てましょう。
『富士山 登山初心者一人旅 旅行記』の『富士山登山のための道具を購入』『富士山登山一人旅にかかった費用』も参考にしていただけたらと思います。
このほか、入山料については『富士山の入山料』をご覧ください。
富士登山の費用の例
ここで紹介した費用を参考に、合計額を紹介します。ツアーは未使用としての参考額です。
交通費:8000円
宿泊費:10000円
飲食物費:7000円
トイレ代:1000円
登山道具代:32000円
合計:58000円
一番高い登山道具代をなんとか工面すれば、もう少し安くなります。しかし、必要な道具はしっかりと揃えましょう。
宿泊費は山小屋を使わなければ無くて済みますが、初心者にはお薦めできません。お金はかかりますが、必ず山小屋に泊まるようにしましょう。
上記以外にもう少し道具などを整えるとして、7万から8万程度あれば、なんとか問題なく登山が出来ると思います。
交通費
交通費はご自身の住んでいる地域から、目的の登山口までの料金を事前に調べましょう。
調べ方は、電車に関してはYahoo!路線情報を参考にしてはどうでしょうか。
ちなみに、東京から河口湖口まで、電車とバスで移動した際の交通費は下記のようになりました。片道約4000円です。往復約8000円。
東京駅から河口湖駅:2560円
河口湖駅から富士スバルライン五号目(バス):1500円
宿泊費
宿泊費は、山小屋代です。多くの山小屋が1万円前後で宿泊する事が出来ます。
山小屋の料金は事前に山小屋のサイトなどで確認しておきましょう。事前に予約が必要です。また、現金払いのみの取り扱いであることがほとんどですので、しっかりと現金を持っていきましょう。
飲食物費
飲食物に関する費用です。
食べ物
山小屋に泊まる場合は多くのところで食事が出ます。
山小屋に宿泊せずに何か食べる場合は最低でも1食500円はかかると思いましょう。普段と同じものでも運搬費などの影響もあり、かなり割高になります。仮に1食1000円として、登る前の昼食、その夜の夕食、明け方の朝食、そして下った辺りで食べるとすると、4000円です。
ただ、山で食べられる料理はあまり満腹感の乏しいことも多く、特に山に登って体力を使った状態で食べるのには少なく感じるかもしれません。
このため、別途自分で食べ物を持っていくようにしましょう。
山小屋利用の場合は夕食と、また、朝食もおにぎり等のお弁当を用意してくれます。しかし、これも量は少なめのため、どこかで買い食いをしたり、持参の食料を食べる必要があります。
飴やカロリー関連食料など1000円分くらい持っていけばなんとか対応できると思います。それプラス、どこかで食べる費用4000円。合わせて5000円くらい持っていけば、安心です。
お金をケチって何も食べないでいると、高山病になりやすくなります。栄養はしっかりと取るようにするため、多めに予算を用意しておき、空腹になる前に食べることをお薦めします。
飲み物
山では飲み物も貴重です。地上で150円で購入できるものが500円など、高い価格で販売されています。
事前に2本は持参し、後は登っている最中に足りなくなる前に買い足すとよいでしょう。
参考までに、実際に富士登山をした時の飲料関連費を紹介します。山小屋利用のため、全体としては少なくなっていますが、やはりペットボトル飲料などの飲み物でかなりの費用が掛かっています。
■食事飲料等:3570円
チョコフレーバー(持参):315円
マカロンラクス(持参):525円
ペットボトル飲料2本分(持参):300円
ペットボトル飲料(東洋館):500円
ペットボトル飲料(富士山ホテル):500円
ペットボトル飲料(砂走館):500円
ペットボトル飲料(御殿場駅前):130円
生ビール(東洋館):800円
かき氷(大石茶屋):400円
トイレ代
何気にお金が掛かるのがこのトイレ代。多くのトイレが1回200円です。
トイレが近い人などはより多く掛かると思います。逆にトイレに頻繁に行かない人は、安く済むでしょう。
ただ、このトイレ代を惜しんで行かないようにすると、逆に体調を壊す可能性があります。せっかくの登山中にトイレの事ばかり気にする事のないようにトイレ代も十分用意しておきましょう。
参考までに実際に訪れた時のトイレの費用を紹介します。全部で1100円でした。
なお、山小屋で宿泊した際に、その山小屋のトイレもお金を払うのかどうか、というのがよくわかりません。ここではお金を払っての計算をしていますが、宿泊者は無料の場合は、もっと安く済みました。
トイレ(東洋館)3回:600円
トイレ(頂上須走口側):300円
トイレ(頂上富士宮口側):200円
普段はトイレに頻繁に行くのですが、歩いて登っていく時に水分が蒸発しているのか、あまりトイレに行かずに済みました。
水分を取る時は、がぶ飲みせずに、ちょこちょこ飲むのが、トイレに行く回数を減らす方法の一つです。
登山道具代
一番お金が掛かるものとして登山道具があります。
わざわざ登山道具を買わなくてもいいのでは、と考える人もいるかと思いますが、安全確実に富士登山を達成するには必要です。
必ずしも何でもかんでも買う必要はなく、家にあるもので代用できるのであれば、そうしたものを活用しましょう。
実際に富士登山をするために購入したものの金額を『富士山登山のための道具を購入』で紹介しています。全部で約25万円でした。
25万と聞くと途方の無い金額ですが、これはかなり上位の商品を買い集めたことによる数字です。実際はもっと抑えることができます。
富士登山に必要最低限の道具は下記になります。大まかな安めの商品の価格も合わせて紹介します。ここで紹介したものの他にも山用としてさまざまなものが用意されています。少しでも多く揃えれば、より快適な登山を楽しめるでしょう。しかし、ないからと言って楽しめないというわけでもありません。最終的には財布と相談して決めましょう。
登山靴
登山靴は1万円程度から購入が可能です。高い価格の方が高性能であるものの、あまり高いのを買ってもその後使わないのであればもったいないと思います。
登山靴は、山のタイプによって購入すべきものが異なります。雪が降っていない無雪期の高山用の登山靴を選び、購入しましょう。
スニーカーなどで代用しようと考えている人もいるかと思いますが、お薦めはできません。雨などが降った時には靴が濡れ、それにより足が冷えて辛い思いをするかもしれません。また、登山中に靴が壊れるなどの可能性もあります。そうそうならないかもしれませんが、なってしまった時はかなりの苦労がその後続くことになります。安全で怪我の無い登山をするためにも、登山靴は別途用意しておいた方が良いでしょう。
ザック(リュックサック)
ザックは背中に背負う袋です。リュックサックという名前の方が分かりやすいかもしれません。
家にあるリュックサックで代用も出来ますが、ある程度の量を入れる必要があることから、大きめのサイズの物を別途用意するとよいでしょう。
30Lという容量が入るザックを購入します。1万円前後から購入可能です。
レインウェア
雨が降らなければ必要のないレインウェアですが、事前に天気予報を確認しても降ることがあるため、確実に用意が必要です。
安いビニールの製品は山では不適当です。
山で利用するレインウェアは、水を防ぎ、なおかつ内側の湿気を外に出すことが出来るものを選ぶ必要があります。
安くて1万円程度から購入可能です。
ヘッドライト
富士登山では夜に行動する可能性があるため、ヘッドライトを別途用意する必要があります。
もし、夜に予定を立てていなくても、途中で疲れて予定通りに進んでいないなどの進行状況によっては夜に突入してしまう可能性もありますので、必ず用意しましょう。
2000円辺りから購入可能です。
ツアー代
富士山登山ツアーなどを利用するようでしたら、そのツアー代もかかります。
ツアーの内容によって異なりますが、だいたいが1万円から2万円程度です。
ガイドが同行するツアーから、バスの出発からのツアーなどさまざまです。バスで出発のツアーでしたら、交通費が安く済むなどのメリットもあります。
具体的なツアーは各自でチェックしましょう。