富士山で強風によって動けず、安全誘導員が死亡
2018年7月28日に強風によって身動きが取れなくなったことで下山ができなくなり、その後、下山したのちに容態が急変し、死亡するということがありました。
死亡したのは6合目で安全誘導を行っていたスタッフで、男性2名から強風によって動けない旨の通報があり、山岳遭難救助隊と共に下山したものの、容態が急変し、低体温症によって死亡したとのことです。
年齢は71歳。
一般の登山客ではなく、安全誘導をするスタッフが死亡するという状況になりました。
強風が吹いていても登る人がいるからか、スタッフが居ないといけないという問題もあったと思われます。
登る側も、強風や大雨の際には登山せずに諦めることも検討しましょう。
また、途中でそのような状況になった際には、近くの山小屋などに移動できるように余裕を持った行動をすることも心がけましょう。
以下、ニュース記事です。
『28日午後1時半ごろ、静岡県側の富士山御殿場口6合目付近で同県の業務委託を受けた富士山安全誘導員の男性2人から「強風で身動きが取れなくなった」と119番通報があった。
2人は出動した静岡県警山岳遭難救助隊と合流して富士宮口5合目まで下山したものの、午後10時半ごろに1人の容態が急変。病院に搬送され死亡が確認された。亡くなったのは同県富士宮市大岩のアルバイト、西方義典さん(71)で、死因は低体温症とみられる。もう1人の誘導員にけがはない。
西方さんらは民間警備会社に勤めており、同県の委託を受けて富士山で安全誘導業務を行っていた。3人1チームで26日に登頂し、27日午前2時から山頂付近で混雑回避のため登山客らの誘導や案内を担当。28日午前10時に勤務を終えて下山する途中で遭難したという。』(産経ニュース 2018年7月29日より)