富士山のシーズン
富士山は年中存在しますが、登山する時期は限定的です。
基本は7月中旬から8月中旬までです。
もちろん、このほかの時期にも登ることができますが、シーズンを外れると、さまざまな問題点が出ます。
山小屋などが閉まって途中での休憩や飲食物の購入ができなくなったり、夏以外は気候も厳しく、特に寒さの面で問題が発生しやすくなります。
雪が降れば、それだけで山登りに影響が出ます。
冬山は、夏とまはった区別の存在という認識が必要になります。
山小屋は、長いところでは9月中旬辺りまでやっていることがあります。ですが、多くは8月下旬には閉まります。
このほか、山頂の郵便局や神社は8月下旬に閉まりますし、公衆トイレも9月上旬に閉まります。
携帯電話のアンテナも8月下旬に取り払われますし、救護施設なども8月下旬に無くなります。これらはいざという時に必要なものですが、そうしたものも無くなり、トラブルが発生した時の救助が遅れる可能性が出ます。
このような日程のため、多くの人はお盆の時期や、8月の土日を中心に人が集まります。
だからこその混雑となるわけですが、初心者であれば、この時期以外に登るのは事実上不可能と考え、予定を立てましょう。
なお、人が集中する時期は、一部の道路でマイカー規制が行われます。そのような場合は、出来るだけバスを利用するようにしましょう。
9月中旬以降は頂上へ向けたルートが柵などで閉鎖されます。抜け道などを取ると上に行くことも出来ますが、基本的に頂上へ登ることを禁止しています。
この閉鎖する日もしっかりと確認し、閉鎖後に頂上を目指さないようにしましょう。
もし、現地に到着して閉鎖されていることを知った場合は、5合目周辺の探索をしてみたり、1合目まで歩いて下ったり、ルートによっては途中の山の宝永山を目指すなどで周辺を楽しむことが出来ます。
1合目に関しては『富士山吉田口1合目から登山 一人旅 旅行記』を、宝永山に関しては『宝永山 登山 富士山 一人旅 旅行記』をご覧ください。