富士山一人登山のデメリット
富士山は一人でも十分登りきれる山ですが、一人ならではのデメリットも当然あります。
ここではそのデメリットを紹介していきます。『富士山一人登山のメリット』と合わせて読み比べて見て、どうすべきか参考にしていただけたらと思います。
他にも一人ならではの問題があるかと思いますが、概ね登山に関する知識を身につけておけば、少なくとも繁忙期の時期で大きなトラブルに見舞われる事は無いでしょう。
感動を共有する人がいない
せっかく登ったのに、誰とも喜びを共有できないということがあります。
特に、普段から人と一緒でないと行動できない人から見ると、感動を共有できないのはつまらないと感じるかもしれません。
他のグループやツアーが会話しながら楽しそうにしているのを恨めしく思ってしまう可能性もあります。
しかし、この辺りは一人でいることに慣れればあまり気にならなくなります。
他の人の喜んでいる姿を見て、自分も一緒に喜んでおきましょう。
一人でさびしい、励ましがない
一人で登るということは、基本的に黙々と登り続けることになります。途中に会話もありませんし、自分が疲れたからといって、誰かが励ましてくれることもありません。
そういう状況に慣れていないと、やる気が出なかったりするかもしれません。
ですが、グループで登っていても、だんだんと無口になって会話も少なくなっていくものです。多少の寂しさはあるでしょうが、慣れればあまり気にする事でもないと思われます。
励ましは、自らで励ましとなるような音楽などを持っていくとよいでしょう。
なお、会話や励ましなどは、他の見知らぬ登山者と行うこともできます。声をかけてくれる人がいるかもしれませんし、自ら声をかけても良いでしょう。一人で登っている人は結構見かけます。単にグループから離れているだけかもしれませんが、そうした人に声をかけてみてはどうでしょうか。
いざという時に助け合える人がいない
もし自分に何かがあったら、どうするのか、という心配があるかと思います。
だからこそ、多くの山の入り口にある注意書きで、一人登山を基本的に禁止する旨が書かれています。
ただ、富士山に関して言えば、一部のルートであれば人が多く通ること、そして、何より、救護施設なども要所に用意されていることもあり、いざという時も比較的早く対応してもらうことができます。
倒れたのであれば、通る人に声をかけて救護所に連絡してもらうように言えば良いですし、その場で対応できそうなことであれば、近くの人が助けてくれるでしょう。
助けてくれることを前提とされても困りますが、いざという時の対応はしてもらえる可能性が高いと思って構いません。
もっとも、救護所などが閉まった後に登るのであれば、この限りではありません。登山シーズン中の繁忙期のみの話です。
さらに言うと、仮にグループ等で来ていたとしても、自分がトラブルになったときに他の仲間が満足に対応できるかというと、それも微妙なところです。いろいろと経験されている方がグループにいれば別ですが、初心者同士が登る場合であれば、あまり助けにならないでしょう。
ツアーですと、ガイドが対応してくれると思います。
周りから変な目で見られないか不安
一人でいると、周りから変な目で見られないか、という良くわからないけれども、良く思いそうな発想があります。
世間では、グループで行動していないとおかしいというような認識を持つ人が、山の中以外でありますが、この発想自体が変わっているものであると思うようにしましょう。
そうすれば、いちいち周りの目は気にならなくなります。
富士山に限定して言うと、一人で登っている人は多数いますので、仲間は大量にいると思っていいでしょう。
登るときは一人でなくても、途中でグループから離れて一人でいるような人もいます。
登っていけば、疲れで人をそういう目でみるような余裕もなくなってきます。
ですので、人の目を気にせず、淡々と登っていきましょう。