富士山で救助要請が相次ぐ、そうならないための対策は
富士山で救護要請が相次ぐ、というニュースが報じられました。
いくつかの出来事が2016年8月25日に起こったとのことですが、ここで各出来事で、何か対応策が無かったのかを取り上げたいと思います。
起こった出来事は次の通りです。
- 66歳の男性が下山中の7合目近辺で右足を転倒して負傷
- 26歳の女性が下山中の6合目で頭痛などを訴える
- 61歳の女性が下山中の7合目で転倒して左足を負傷
いずれも、下山中であることがポイントです。
登山というと、頂上に登ることが目的のように思うかもしれませんが、そうではなく、頂上に登り、そして下山して無事、家にたどり着くのが目的です。
登るときは目標も明確なため、頑張って登ってしまいがちですが、下山する時の体力も見極めて登る必要があります。
もし、登ったはいいものの、下山の体力が無くなりそうだ、と判断した時は、その時点で頂上まで登るのは諦めて下山する必要があります。
グループで登る際には他の人と一緒に行動することもあり、難しいところもありますが、それでも自分の体調は自分しか知りえないので、しっかりとグループの他のメンバーに伝えるようにしましょう。
一人で登山する際には、誰も助けてくれないことを念頭に、折り返す際の判断はしっかりと行うようにしましょう。
以下、ニュース記事です。
『富士山富士宮口、救助要請相次ぐ
富士山富士宮口で25日、登山者からの救助要請が相次いだ。富士宮署によると、いずれも命に別条はない。
午前11時20分ごろ、新7合目~元祖7合目間で、下山中の石川県小松市の男性(66)が転倒し、右足を負傷した。県警山岳遭難救助隊と富士宮市消防隊が5合目まで搬送した。
午後1時ごろ、知人と3人で下山していた大阪府和泉市の会社員女性(26)が頭痛などを訴え、6合目付近で同行者が救助要請した。午後1時35分ごろ、下山中に新7合目付近で転倒し、左足を負傷して動けなくなった大阪府吹田市の自営業女性(61)を県警山岳遭難救助隊が発見し、5合目まで搬送した。』(静岡新聞 2016年8月26日 ウェブサイトより)