富士山登山人数集計2014年

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富士山の登山人数に関する集計結果が発表されています。2014年7月1日から2014年9月14日までに登山をした人の人数のデータです。

2013年までは8月31日までのデータでしたが、2014年は9月14日までのデータです。このため、以前よりかは多くの日数が集計に含まれている点をあらかじめご了承ください。

ここではその詳細を紹介します。

過去のデータに関しては『富士山登山人数集計2013年』『富士山登山人数集計2012年』『富士山登山人数集計2011年』『富士山登山人数集計2010年』をご覧ください。

データは環境庁 国立公園 富士箱根伊豆国立公園サイトより。

富士山登山人数は年々増加

平成17年からの登山者数は下記のようになっています。この数字は、8合目を通った人数です。

年数 人数
2005年 200,292
2006年 221,010
2007年 231,542
2008年 305,350
2009年 292,058
2010年 320,975
2011年 293,416
2012年 318,565
2013年 310,721
2014年 285,494

8合目の手前で諦めた人も当然いるかと思いますので、富士山の登山を実施している人はもっと多いと思われます。

平成25年と比べ、平成26年は25227人減少しています。

平成26年からは調査日数が14日分追加されているにも関わらず、大幅に人数が減少しています。

人数を単純に日数で割ると、平成17年辺りの登山数と変わらない状況と言えます。

平成25年に富士山が世界遺産に登録され、人数が増加すると思われたものの、登山料の徴収の問題などが影響してか、大きく減少しています。

また、一時の、特に女性を中心とした登山ブームが一段落したからかもしれません。

一度登った後に再度登りたいという状況にもならず、今後も減っていくことも想像できます。

登山者数が減ったことにより、登山をされた方はここ数年より快適に登山が楽しめたのではないでしょうか。

この他、次のような理由が挙げられています。(環境庁 国立公園 富士箱根伊豆国立公園サイトより)

  • 残雪により、山頂までの登山道の開通が昨年より遅れたルートがあった(須走口9日、御殿場口17日、富士宮口10日の遅れ)。
  • 富士山地域の梅雨明けが7月21日と昨年より2週間遅く、また、梅雨明け後も、8/10の台風11号の影響による悪天候など、利用者の多い週末やお盆に登山に適した天候の日が少なかった。
  • 五合目へのマイカー規制が延長された(吉田口22日、須走口3日、富士宮口11日の増加)。

登山道別の推移

ルート別の登山人数の推移です。一部でデータの欠損があります。また、誤動作で計測されている分は数値の補正をしてあります。

過去と比べ、大きく変動の無い割合です。

吉田口・河口湖口ルート

一番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 108,247 54%
2006年 119,631 54%
2007年 132,980 57%
2008年 172,369 56%
2009年 169,217 58%
2010年 184,320 57%
2011年 165,038 56%
2012年 189,771 60%
2013年 179,720 58%
2014年 170,947 60%

富士宮口ルート

二番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 57,962 29%
2006年 61,611 28%
2007年 54,011 23%
2008年 64,034 21%
2009年 67,590 23%
2010年 78,614 24%
2011年 72,441 25%
2012年 77,755 24%
2013年 76,784 25%
2014年 64,492 23%

須走口ルート

三番人気のルートです。

年数 人数 割合
2005年 25,416 13%
2006年 30,536 14%
2007年 33,394 14%
2008年 52,323 17%
2009年 43,861 15%
2010年 48,196 15%
2011年 40,179 14%
2012年 35,577 11%
2013年 36,508 12%
2014年 33,092 12%

御殿場口ルート

あまり人気のないルートです。初心者にはお薦めできません。

年数 人数 割合
2005年 8,667 4%
2006年 9,232 4%
2007年 11,157 5%
2008年 16,624 5%
2009年 11,390 4%
2010年 9,845 3%
2011年 15,758 5%
2012年 15,462 5%
2013年 17,709 6%
2014年 16,963 6%

※平成26年は7月10日から7月12日13時まで台風8号接近のためデータ欠損
※平成22年は7月5日10時頃から7月19日13時頃までデータ欠損

集中する登山シーズンの時期

登山シーズン中の時期ごとの登山人数は下記のようになっています。

時期 2014年 2013年
7月上旬 6%(7%) 7%
7月中旬 11%(13%) 16%
7月下旬 18%(21%) 20%
8月上旬 15%(18%) 20%
8月中旬 18%(21%) 21%
8月下旬 17%(20%) 16%
9月上旬 10% 集計対象外
9月中旬 5% 集計対象外

※カッコ内の数字は前年と同じく7月上旬から8月下旬までで集計したパーセンテージです。

7月中旬の割合が低いのは梅雨明けが遅れたから、と言われています。同じ理由で上旬も人が少なくなるはずですが、7月上旬に毎年定期的に訪れるようなコアな人は、梅雨であっても訪れたため、割合的には平年通りだったのではないでしょうか。

8月上旬は台風の影響などによるものとされています。

一部の時期が減っていることもあり、8月下旬の割合が平年より多くなっています。

登山道別最大登山人数を記録した日

登山道別の人数で、一番多かった日は下記のようになります。

ルート名 日時と曜日 人数
吉田ルート 8月2日:土 4,610
富士宮ルート 7月26日:土 2,426
須走ルート 8月2日:土 1,193
御殿場ルート 8月15日:金 766

土日に集中していることが窺えます。8月15日はお盆シーズンの休日です。

比較的お盆前の前半に集中しています。

その一方、特定の曜日に人が集中したというよりかは、全体的にまんべんなく上ったという傾向があります。今年に関しては昨年と比べ、いずれのピークも人数が減っております。登山者数自体も減っているため、比較的スムーズに登山が楽しめたのではないでしょうか。

2014年のデータの欠測

以下の日程で欠測があります。

御殿場ルート

7月10日から7月12日13時まで(台風のため)

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