富士山登山人数集計2013年

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富士山の登山人数に関する集計結果が発表されています。2013年7月1日から2013年8月31日までに登山をした人の人数のデータです。

ここではその詳細を紹介します。

過去のデータに関しては『富士山登山人数集計2012年』『富士山登山人数集計2011年』『富士山登山人数集計2010年』をご覧ください。

データは関東地方環境事務所サイトより。

富士山登山人数は年々増加

平成17年からの登山者数は下記のようになっています。この数字は、8合目を通った人数です。

年数 人数
平成17年 200,292
平成18年 221,010
平成19年 231,542
平成20年 305,350
平成21年 292,058
平成22年 320,975
平成23年 293,416
平成24年 318,565
平成25年 310,721

8合目の手前で諦めた人も当然いるかと思いますので、富士山の登山を実施している人はもっと多いと思われます。

平成24年と比べ、平成25年は7844人減少しています。

この平成24年と平成25年の大きな違いは、平成25年に富士山が世界遺産に登録された点です。

世界遺産に登録されたにも関わらず、登山人数が減少した理由として、通行規制等が平年より厳しかったから、という見方があります。

天候は平成24年と同じく全体的に登山に適した日が続きました。

若干減りましたが、世界遺産登録が確定してから計画を立てるまでには日が短かったことから、平成26年(2014年)以降の推移がどうなるのか注目です。海外からの登山客も増えると想定されます。

登山道別の推移

ルート別の登山人数の推移です。一部でデータの欠損があります。また、誤動作で計測されている分は数値の補正をしてあります。

吉田口の数字が大きく減少している背景には、登山ルートまで向かう道路の交通規制によるものと思われます。

この影響で、逆に他のルートの割合が増えています。

一番マイナーなルートの御殿場ルートが徐々に数字を上げています。登山道としては一番大変なルートですが、人が少なく、富士山の世界遺産で他のルートの人が増えることを想定した人が集まったのかもしれません。

吉田口・河口湖口ルート

一番人気のルートです。

年数 人数 全ルートでの割合
平成17年 108,247 54%
平成18年 119,631 54%
平成19年 132,980 57%
平成20年 172,369 56%
平成21年 169,217 58%
平成22年 184,320 57%
平成23年 165,038 56%
平成24年 189,771 60%
平成25年 179,720 58%

富士宮口ルート

二番人気のルートです。

年数 人数 全ルートでの割合
平成17年 57,962 29%
平成18年 61,611 28%
平成19年 54,011 23%
平成20年 64,034 21%
平成21年 67,590 23%
平成22年 78,614 24%
平成23年 72,441 25%
平成24年 77,755 24%
平成25年 76,784 25%

須走口ルート

三番人気のルートです。

年数 人数 全ルートでの割合
平成17年 25,416 13%
平成18年 30,536 14%
平成19年 33,394 14%
平成20年 52,323 17%
平成21年 43,861 15%
平成22年 48,196 15%
平成23年 40,179 14%
平成24年 35,577 11%
平成25年 36,508 12%

御殿場口ルート

あまり人気のないルートです。初心者にはお薦めできません。

年数 人数 全ルートでの割合
平成17年 8,667 4%
平成18年 9,232 4%
平成19年 11,157 5%
平成20年 16,624 5%
平成21年 11,390 4%
平成22年 9,845 3%
平成23年 15,758 5%
平成24年 15,462 5%
平成25年 17,709 6%

※平成22年は7月5日10時頃から7月19日13時頃までデータ欠損

集中する登山シーズンの時期

登山シーズン中の時期ごとの登山人数は下記のようになっています。

時期 2013年 2012年
7月上旬 7% 6%
7月中旬 16% 10%
7月下旬 20% 22%
8月上旬 20% 19%
8月中旬 21% 22%
8月下旬 16% 21%

おおむねバランスよく登山してるように思えます。人が少ない時期を狙うのでしたら7月の上旬か中旬に行くことを検討しましょう。その際は天候などが問題ないかどうか、寒くないかどうかを事前に確認して予定を立てることをお薦めします。

ただ、2013年は富士山が世界遺産に登録されたこともあり、早くに登山をしようと思った人が前半に集まった可能性があり、7月中旬が平年より大きなパーセントを占めています。

交通規制や8月下旬の天候の影響があるため一概に言えませんが、7月中旬が特に増えた要因として世界遺産効果を考慮に入れましょう。

登山道別最大登山人数を記録した日

登山道別の人数で、一番多かった日は下記のようになります。

ルート名 日時と曜日 人数
吉田ルート 7月14日(日) 5,559
富士宮ルート 7月27日(土) 2,899
須走ルート 7月27日(土) 1,384
御殿場ルート 8月4日(日) 817

土日に集中していることが窺えます。

比較的前半に集中しています。

その一方、特定の曜日に人が集中したというよりかは、全体的にまんべんなく上ったという傾向があります。今年に関しては昨年と比べ、いずれのピークも人数が減っております。うまくバランスよくばらけたと言えるかもしれません。

2013年のデータの欠測

以下の日程で欠測があるようです。

台風などがある場合はデータの欠測も多いのですが、今年は全体的に天候が良かったため、欠測は一部ルートのみでした。

吉田ルート

8月23日21時34分から8月24日18時9分まで(雷のため)

欠測理由は雷のため

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